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夏コミのお礼

ひぇぇぇ。ブログ書いてない。
書かねば・・・。

まずは夏コミに来てくださった方ありがとうございました。
面白い出会いもありました。

次回は秋に出せたら良いなぁと思っています。次は怪談かな。


# by tominaga103175 | 2019-08-22 11:33 | サークル活動

 映画ボヘミアンラプソディーを観てきました。<br>
 平日の昼を狙ったので、映画館は、年配のご夫婦と、男性が一人の少人数で快適に見れました。<br>
 QUEENの名曲ボヘミアンラプソディーをタイトルに冠した映画です。バンド映画なのですが、ファン映画だと思っていたのですが、とんでもない。<br>
 誰でもどこかで聴いたことのあるQUEENの名曲をBGMに、ドラマとしても作りこまれたフレディの人生を描いていきます。QUEENを知らなくてもきっと楽しめると思います。<br>
<br>
 以下、ネタバレなしで、感想を書きます。<br>
 未来を先取りした発想は、世の中の理解を得難い場合がままあるようで、ゴッホしかり、セガしかり。<br>
 年数を経て、世の中が追い着いた時に、再評価されるものはまだ運が良くて、消えていった作品や発明はきっと多いのだと思います。<br>
 橋田壽賀子先生(?)がおっしゃっていたそうですが、考えるときは未来を考えても良いが、誰かに伝えたり話すときは、半歩前で伝えなさいとのこと。まさにその通りだと思います。<br>
 半歩前までなら、説明を受ければ、想像がつくのでしょう。二十年前の自分自身に、スマホなどのインフラを話したとして、理解を得られるとは到底思えないのです。<br>
「これが何なのか分からない」<br>
 ボヘミアンラプソディーを聞いた時の感想です。<br>
 名曲ボヘミアンラプソディーを理解するにも、年月が必要でした。<br>
 スピーカーから、オペラが流れてきたのです。何だろう。何だか聴きなおしても「???」で、良いも悪いもなかったです。<br>
 それから何年かして、ギターヒーローというゲームにQUEENの曲が収録されました。<br>
 ギターヒーローで何度か練習しているうちに、頭から離れなくなり、良さが何となく理解できたのでした。展開の奇抜さ、何十二も重ねられたコーラス、他のバンドに真似のできない独創的な音楽だったのです。<br>
 聴き込むうちに、ボヘミアンラプソディーの歌詞は、フレディを予言しているようで、すこし背筋が寒くなったものです。<br>
<br>
 物語は無理なくまとまっており、テンポも良く観ることができました。B<br>GMにかかる曲とフレディの作曲当時の状況がシンクロして、実際に目の前で新曲を作っているかのような不思議な臨場感があります。<br>
 まるでスクリーンライブに参加しているような展開で、QUEENを聞いていた当時の思い出とか、ライブ独特の熱気を感じ、少し涙が出ました。<br>
 感動です。<br>
 ぜひ、映画館で観てほしい映画の一つです。<br>
<br>
 ……クトゥルフのネタをブログに書くって話はどうなったか?<br>
 書きます。年末までには……必ず……<br>
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<span style="font-size:large;line-height:1.2;">実はアーカム出版様から、小説も出しています。Amazonから購入できます。</span><br>
<span style="font-size:large;line-height:1.2;">『空想ナイフ』(アーカム出版 グレートオールドワンブックス)</span> <br>
  第三次ルネッサンスの時代、人類は地上を捨て、海底都市で暮らすようになっていた。<br>
 海底都市ルーイエを建設したメンバーの血筋から創設された、バルティモア・ガン・クラブに<br>
 招集された島津聡介は、元メンバーの一人であるハンコックが殺されたことを聞かされる。<br>
 ハンコック暗殺の犯人を始末するよう依頼された島津聡介は、暗殺犯の『寺院の影』に接触するが――。<br>
 <br>
 繁栄を謳歌した海底都市の崩壊を描くエンターテインメント小説。<br>
 小説全体にちりばめられた暗号と、パン生地のように練りこまれたサブカルと文芸に気づくことができれば、二度読んでも三度読んでも面白い。<br>
 あなたも深海で花火を見たくなるだろう。 ――アーカム出版代表 小森境石<br>
映画 ボヘミアンラプソディ_f0091268_20193477.jpg

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<span style="font-size:large;line-height:1.2;">『闇の告白』 (アーカム出版 グレートオールドワンブックス) 本島としや</span><br>
 『幽霊みたいなものだ。 俺は言わば、生きている幽霊なんだ』<br>
 大学寮の同居相手である鍋島に呼び出された僕は、驚くべき告白をきいた。<br>
 父の復讐を果たすため、鍋島は犯人の殺害計画を立てていた。<br>
 鍋島は凶行の末、失踪してしまう。行方を追いかけていった先には――。<br>
 真実なんて存在しない。正義は常に相対的なものだ。<br>
 あなたは濃いコーヒーを飲んだ後のような香りと苦みに満たされるでしょう。<br>
 不気味で、しかし、美しい、ホラー文学の誕生です。<br>
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# by tominaga103175 | 2018-11-27 22:14 | 雑談

OVERLOADのアニメ1期を観終えた。
知り合いに薦められたのが2018年の4月だから、半年かかってる。
以下、まだ見ていない人のためにネタバレはしないよう、内容には触れずに、何となく感想を書こうと思う。

正直1話目は、自分の好みの話ではなかった。
「現実世界のネットゲーム」という設定が必要なのか、納得できなかった。
どうせなら、素直にファンタジー世界でやってくれたらよいのに、と考えつつも、今はこういう話が受けるのだろうと漠然と考えていた。
ただ、導入で食指が動かなかったからと言って、面白くないわけではないだろうとも思っていた。
まどか☆マギカのときも、同じように最初は全く興味持てないまま観ていたが、最終的にBDは映画を含めてコンプリートするほどはまってしまった。
実際に原作は何冊も出ているし、アニメも3期がやっている。
アニメの映像も動いているし、アクションシーンは迫力がある。
きっと面白いに違いない。
でも、5話を過ぎても、自分はあまり面白いと思えず、いつの間にか続きを観なくなった。

それから半年ほど流れ、ふいに、オーバーロードの続きを観る気になった。
理由はよく分からない。
無意識のうちに、ぼんやり観ていられる映画やアニメを探していたのかもしれない。
6話の途中から、「あれ? ひょっとして面白いのかも」
最終話まで一気に観賞し、「あれ?これで終わり? まだほとんど何も解決してないじゃん! 畜生! もっと続きをよこせ!」と憤慨し、
続きが気になり、今2期を見始めている。

主人公は世界のシステム(ネットゲームのシステム)をかなり理解しており、ゲームの住人からすれば、まさに超越者であろう。
最強の武具や道具、魔法、力を持っており、強力な従者に守られた、まさにOVERLOAD(王を越えるもの)そのものだ。
サービスが停止したはずのゲームの世界に取り残され、出られなくなっている。
最強の力を持つ主人公が、唯一持っていないものは、『情報』そのものだ。
なぜ自分はネットゲームに残っているのか。他にもゲームに残されたプレイヤーが存在するのか。
いや、自分の知っているネットゲームの世界と同じ世界なのだろうか?
常に主人公は、自分の知識と世界のシステムとの差異を確認しながら行動する。
何も分からないから、実力をすべて見せることはしない。
最強の力よりも、情報が何もないことの方が怖い。
知らないということは自分を守ることさえできないのだから。

現実の世界にも通ずるところがあって、どれほどの実力があっても、情報に勝る力はないと思う。
特に、本当に大切な情報は、すでに公開され誰でも知っている情報ではなく、秘密にされ少数の人間しか知らない情報であり、他人の動きの機微や表面上のニュースの裏にある本当の意図をくみ取っていくことなのだ。
オーバーロードの主人公は、時には自分自身の目で真偽を確かめ、ゲームのキャラクターの言動から推測し、自分の立ち位置や世界の状況を知ろうとしている。
主人公の行動や発言が、非常にリアリティがあって好きだ。
原作をまだ読んでいないが、作者の丸山くがねさんは、
松本清張や、横溝正史のような雰囲気を目指したら、歴史的な作品を書く気がする。
おそらく天才肌なのだろうと思う。(これは直感だ。)
まだ原作を読んでいないので、この先どうなるか全く知らないが、せっかくアニメから入った口なので、アニメ→原作の順で、のんびり楽しみたい。




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『空想ナイフ』(アーカム出版 グレートオールドワンブックス)
  第三次ルネッサンスの時代、人類は地上を捨て、海底都市で暮らすようになっていた。
 海底都市ルーイエを建設したメンバーの血筋から創設された、バルティモア・ガン・クラブに
 招集された島津聡介は、元メンバーの一人であるハンコックが殺されたことを聞かされる。
 ハンコック暗殺の犯人を始末するよう依頼された島津聡介は、暗殺犯の『寺院の影』に接触するが――。
 
 繁栄を謳歌した海底都市の崩壊を描くエンターテインメント小説。
 小説全体にちりばめられた暗号と、パン生地のように練りこまれたサブカルと文芸に気づくことができれば、二度読んでも三度読んでも面白い。
 あなたも深海で花火を見たくなるだろう。 ――アーカム出版代表 小森境石
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 『幽霊みたいなものだ。 俺は言わば、生きている幽霊なんだ』
 大学寮の同居相手である鍋島に呼び出された僕は、驚くべき告白をきいた。
 父の復讐を果たすため、鍋島は犯人の殺害計画を立てていた。
 鍋島は凶行の末、失踪してしまう。行方を追いかけていった先には――。
 真実なんて存在しない。正義は常に相対的なものだ。
 あなたは濃いコーヒーを飲んだ後のような香りと苦みに満たされるでしょう。
 不気味で、しかし、美しい、ホラー文学の誕生です。
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# by tominaga103175 | 2018-11-03 00:34 | 雑談


クトゥルフ神話 神格FILE.00

クトゥルフ神話 神格FILEを連載するにあたって、最初に何を書くべきなのか考えていた。
世に出ているクトゥルフ関連の書籍は、多かれ少なかれ『クトゥルフ神話とは何か?』にページを割いている。
勿論、僕の持っているコレクションも、必ずと言っていいほど『クトゥルフ神話とは何か?』について言及しており、
しかも、ほとんどが同じ内容だ。大体こんな感じである。

 

 パルプ・マガジンの作家であるハワード・フィリップス・ラヴクラフトと友人である作家クラーク・アシュトン・スミス、ロバート・ブロック、ロバート・E・ハワード、オーガスト・ダーレス等の間で架空の神々や地名や書物等の固有の名称の貸し借りによって作り上げられた。
太古の地球を支配していたが現在、地上から姿を消している強大な力を持つ恐るべき異形のものども(旧支配者)が現代に蘇ることを共通のテーマとする。そのキャラクターの中でも旧支配者の一柱、彼らの司祭役を務め、太平洋の底で眠っているというタコやイカに似た頭部を持つ軟体動物を巨人にしたようなクトゥルフが有名である。
 
 「クトゥルフ神話」という語は、長らくダーレスの考案とされてきた。何時から使用され始めたのかは、不明だがクラーク・アシュトン・スミスがダーレスに宛てた1937年4月13日付けの手紙に「the Cthulhu mythology」がラヴクラフトの作品全般を言い換える語として現れている。そのため「クトゥルフ神話」は、ダーレスが独自の見解を加え体系化した後の呼称としてラヴクラフトの作品群や、その世界観を指す「原神話」や「ラヴクラフト神話(Lovecraft Mythos)」と区別する意味で「ダーレス神話(Derleth Mythos)」と呼ばれることもあった。特にダーレスによって持ち込まれたとされている「旧神」、「旧支配者」という善悪二元論的な対立関係に否定的な立場の読者は、この両者を明確に区別しているが近年、ラヴクラフトがダーレスの「旧神」設定を自作に取り込んだ形跡が指摘されてもいる。

この神話体系で用いられた固有名称は、後の作家たちにも引き継がれているが作中の扱いについては、各作家の自由である。例えばコリン・ウィルソンの『精神寄生体』[4]や『賢者の石』[5]では、本神話大系の名称にも使用されている邪神クトゥルー自体は、あくまでもラヴクラフトの創作上の存在とされており、この点が世界観の共有を必要とするシェアード・ワールドと異なっている。
ラヴクラフトは、自身の作品群や世界観について1928年に「アーカム・サイクル(アーカム物語群)」と呼んだ後、1930年頃に「クトゥルフその他の神話(Cthulhu & other myth)……戯れに地球上の生物を創造したネクロノミコン中の宇宙的存在にまつわる神話」と書いている。

現在のクトゥルフ神話は、多数かつ多様な作品によって構成され、その源泉を単純に述べることは困難である。創始者とされるラヴクラフトは、自らが理想とするホラー小説について「宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)」という概念を提唱している。これは、無機質で広漠な宇宙において人類の価値観や希望には何の価値もなく、ただ意志疎通も理解も拒まれる絶対的他者の恐怖に晒されているのだという不安と孤独感をホラー小説に取り込んだもので、吸血鬼や幽霊など人間の情念に基づいた恐怖を排除する傾向、宇宙空間や他次元などの現代的な外世界を取り上げるなどの要素がある。ただしラヴクラフトの「宇宙的恐怖」にまつわる言説については時折変化があり、気に入ったフレーズとして場当たり的に用いていた可能性もある。またラヴクラフトの全ての作品が「宇宙的恐怖」を描いていたわけではなく「クトゥルフ神話」を「宇宙的恐怖」という言葉との関係を強調したのはむしろ、ラヴクラフトの作品を単行本化したオーガスト・ダーレスだろう。さらにヒロイック・ファンタジーの文脈を取り入れたロバート・E・ハワード、善悪二元論的な作品を描いたオーガスト・ダーレスやブライアン・ラムレイを始めとして「宇宙的恐怖」以外のテーマを持つ作品も多く存在する。
・・・・・・ウィキペディア(Wikipedia)クトゥルフ神話 より
 


……説明長い……
クトゥルフ神話は、上記の内容を骨子として、著者それぞれの見解や情報を付加して、説明されている場合がほとんどだ。
そして、それらは間違いではないのだろう。
いわゆる『神話』の要件がーー日本の神話、ギリシア神話、ケルト神話などーーは、誰が最初に考えたのか分からないほど昔の人々が、語り継いだり、石碑に刻んだりした神様の物語を、編んだものだとすれば、クトゥルフ神話は、物語の出所(作者)が判明しているというだけで、『神話』としての要件を十分に満たしていると言える。

ラブクラフトは、執筆活動を進めていく過程で、過去の自分の作品に出てきた名称などを取り込んでいった。
ラブクラフトの造り上げた作品から派生する形で、多くの友人作家や弟子が、それぞれの作品に設定を取り込んだ。
クトゥルフ神話として、意図して書かれていない作品についても、それっぽい要素があれば、クトゥルフ神話として取り込まれる場合もあった。
1920年頃に書かれた小説を源流に、いまなお、多くの作家や芸術家がモチーフにして新たな作品を生んでいる。
勿論、これを書いている僕も、ラブクラフトやクトゥルフ神話が好きだし、自分でも書いている。

ただ、せっかく新しいクトゥルフ関係の本を買ってきても、絶対同じ『クトゥルフ神話とは?』の説明が書かれているので、正直辟易していた。
クトゥルフ神話って概念は、分かりにくいのだろうか?
思い返せば、お客さんの中には、「クトゥルフ神話って興味あるんだけど、良く知らないんです」という方もみえて、一応教科書通りの説明はしてみるのだけど、「?」って返答を貰うことが多々ある。

例えば「日本の神話ってどのようなものですか?」と聞かれたら、

日本神話(にほんしんわ)とは日本に伝わる神話のことである。
・・・・・・ウィキペディア(Wikipedia)日本神話より

と、一言で済むところが「クトゥルフ神話ってなんですか?」と聞かれたら、「H・P・ラブクラフトっていうアメリカのホラー作家が云々」だとか「多くの作家が同調して云々」とか喋りだすと、ついていけないのだろう。とにかくクトゥルフ神話を説明するのに苦労する。
いまでこそ有名だが、僕がクトゥルフを書き始めた当時、情報の早い(物好きな)一部の人はクトゥルフ神話を知っていたけれど、ほとんどの人が、クトゥルフ神話って何ですか? って聞いてきた。
今はそれなりに知名度が上がっていて、聞かれることは少なくなったが……。

なんにせよ、クトゥルフ神話の実態を説明し難いことが、まさに、クトゥルフ神話の特性なのではないだろうか。
クトゥルフ神話の魅力とは、神話の持つ『曖昧さ』であり、懐の深さであり、現代でもリアルタイムで成長している理由なのだと思う。
そして、実は僕が惹かれる理由も、神話の持つ『曖昧さ』だ。
どのくらい曖昧なのか。考えてみよう。

①クトゥルフ神話には『間違い』がない。
【面白ければ何でもありという、バーリトゥードな風潮】
もともと、設定はあってないようなものだった。ダーレスやカーターがまとめてはいたが、作家それぞれの思いや考えで自由に作品が描かれていった。
誰かの書いた設定を使うも使わぬも自由だし、勝手に新しく設定を作っても問題ない。

②著者がクトゥルフ神話だと主張すれば、どのような作品でもクトゥルフ神話である。
【言ったもん勝ち、という攻めの姿勢大事】
①のとおり、設定はあってないようなものなので、著者がクトゥルフ神話だと思って書けば、どんなジャンルでもクトゥルフ神話である。
ただ、元来、ラブクラフトがホラー作家だったため、後世のクトゥルフ神話作品もホラー小説である場合が多い。
最近ではスマホゲームの「Fate Grand Order」や「ブレイブソード×ブレイズソウル」などにもクトゥルフ神話由来のキャラクターやストーリーがある。

③読者がクトゥルフ神話だと主張すれば、どのような作品でもクトゥルフ神話である。
【そのうち、あらゆるものが邪神や魔導書に見えてくる現象】
経緯の通り、著者がクトゥルフ神話ではなく、ホラーを書いているつもりなのに、読者が勝手にクトゥルフ神話と結び付けてしまうパターンも結構ある。
クトゥルフ神話の読者たちは、作品から神話に似ている雰囲気が感じられれば、勝手に興奮して自分なりの神話体系に組み込んでしまう傾向が強い。

④登場する神格は、そもそも、人間には理解できない。
【人間でも、わけわからない奴が一番怖いのと同じ理屈】
ギリシア神話や日本神話などと異なり、クトゥルフ神話に登場する神格は、人間と全く異なる存在であることが多い。
クトゥルフ神話に登場する神格にはほとんど共感できることはない。
理解できないどころか、神格の正しい読み方さえよく分からない。

以上のように実に『曖昧』である。なんでもありで、逆に何だか分からない。邪神とは神話体系そのものなのではないのか? とさえ思える。

でも、もともとラブクラフトは徹底したリアリズムを追及していた。
常に挑戦的で求道的な恐怖を求めていたからこそ、多くの作家の心をとらえたのだろう。
徹底したリアリズムの追及によって、クトゥルフ神話自体も底が深くなっていった。

文章・ホラーという媒体は、一歩間違うと恐怖から笑いへ変わってしまう。
「そんなバカな話あるか」と言われてしまうのだ。(体験談)
怖がらせるつもりで書いた小説を、笑われてしまうのはかなりの屈辱だ。
僕の勝手な想像だが、ラブクラフトも、きっと、一度くらいは同じ目にあったのではないだろうか。と思っている。


まだクトゥルフ神話の世界に足を踏み入れたばかりの人が、この記事を読んでいるのなら、まずはいろいろなクトゥルフ神話作品を読んでみることをお薦めする。
お気に入りの話が見つかれば、キーワードなどから、関連する小説も読んでみれば、
その先は、リアルであり曖昧という、不思議で尽きることのない、まさに広大な宇宙のような世界が広がっています。

ちなみに、個人的に入門として、手に入れ易く読みやすいのは、『クトゥルーの呼び声 (星海社FICTIONS) 森瀬 繚』です 。
ものすごく読みやすくてお気に入りです。


アーカム出版から、小説も出しています。Amazonから購入できます。
『空想ナイフ』(アーカム出版 グレートオールドワンブックス)
  第三次ルネッサンスの時代、人類は地上を捨て、海底都市で暮らすようになっていた。
 海底都市ルーイエを建設したメンバーの血筋から創設された、バルティモア・ガン・クラブに
 招集された島津聡介は、元メンバーの一人であるハンコックが殺されたことを聞かされる。
 ハンコック暗殺の犯人を始末するよう依頼された島津聡介は、暗殺犯の『寺院の影』に接触するが――。
 
 繁栄を謳歌した海底都市の崩壊を描くエンターテインメント小説。
 小説全体にちりばめられた暗号と、パン生地のように練りこまれたサブカルと文芸に気づくことができれば、二度読んでも三度読んでも面白い。
 あなたも深海で花火を見たくなるだろう。 ――アーカム出版代表 小森境石
クトゥルフ神話 神格FILE.00_f0091268_20193477.jpg


『闇の告白』 (アーカム出版 グレートオールドワンブックス) 本島としや
 『幽霊みたいなものだ。 俺は言わば、生きている幽霊なんだ』
 大学寮の同居相手である鍋島に呼び出された僕は、驚くべき告白をきいた。
 父の復讐を果たすため、鍋島は犯人の殺害計画を立てていた。
 鍋島は凶行の末、失踪してしまう。行方を追いかけていった先には――。
 真実なんて存在しない。正義は常に相対的なものだ。
 あなたは濃いコーヒーを飲んだ後のような香りと苦みに満たされるでしょう。
 不気味で、しかし、美しい、ホラー文学の誕生です。
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# by tominaga103175 | 2018-10-24 23:51 | クトゥルフ神話


さて、ブログに復帰したので、定期的に何かを更新しなければ。
とはいえ、最近怪談を集めていないので、手元に怪談がない。
困った。
CDのレビューを昔はやっていましたが、せっかくなら新しいことを! 
ということで、悶々と考えているうち、
好きなことだよなぁ。
好きなことなら語れる気がする。
と思い至りました。

というわけで、
クトゥルフ神話の神格について、AからZまで順番に語ります。
解説と呼べるほど大層なものではないかもしれないですが、
本島個人の解釈や好みを反映しつつ、読み終えたら、『何となく知った気がする』
内容を目指すつもりです。
(「自分勝手、好き放題、やりたい放題に書き殴ります」の柔らかい言い方)

まずは、次回の更新(2018/10/24 更新予定)で

クトゥルフ神話 神格FILE.0

として、クトゥルフ神話って何? ということから語っていきます。
自分の好きな小説、映画、ゲームなどを絡めつつ、
のんびりまったりやっていくつもりです。

どうか長い目でお付き合いくだされば、と思います。


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クトゥルフ神話の神格について、のんびり考察(挨拶にかえて)_f0091268_20193477.jpg



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# by tominaga103175 | 2018-10-17 00:47 | クトゥルフ神話

怪談、クトゥルフ神話サークル『アコンカグア』本島としやのブログです。

by 本島としや
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