2006年 12月 04日
髪切
次回は冬コミです。
自分は仕事忙しくて行けるかどうか微妙だけども……。
では怪談をば。
『髪切』
友人の友人の話だから、信憑性があまり高いわけではないが、こんな話を聞いた。
彼が土曜の昼間にパソコンでネットサーフィンしていたときのこと。突然ばさっと何かが落ちる音がした。
足元には髪が落ちている。
自分の髪か? しかし後頭部を触ってみると別段変わりは無い。
彼は気味が悪いと思い、髪をゴミ袋に入れるとゴミ捨て場へ直行し、捨てようとした。
そこへ丁度彼の母親が買い物から帰ってきた。
どこか雰囲気が違う。
髪だ。
今朝見たときは確かに肩くらいまであった髪の毛が、今は耳たぶの辺りまで短くなっている。
「髪を切りに行ったの?」
と問うと、母親は「え?」と驚いた。
髪が短くなっていると知った母は頭を鏡に映しながら、不審そうに首をかしげ、
「美容院に行ってないんだけど、どうして? 髪が切れてる……」
関連性があるのかわからないが、さっき起きた事を話した。
突然現れた髪の毛は、短くなった母の髪と合わせると丁度今朝までの母の髪の長さと同じだったそうだ。
by tominaga103175
| 2006-12-04 01:19
| 怪談