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怪談 意味深なうたた寝

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怪談、クトゥルフ神話サークル『アコンカグア』本島としやのブログです。日々収集した怪談を更新していきます。と思っていたけど最近はけっこうグダグダCDレビューしてる。

終末計画 ②

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「長旅で疲れたろう。ご飯を食べて休むといい。話はそれから聞こう」
スチール製の皿に缶詰をあける。セイレムは小さな声で「ありがとう。いただきます」と言うと、スプーンで食べ始めた。
セイレムの服は泥で汚れているし、所々破れている。靴も穴だらけでおそらく機能していないだろう。髪もぼさぼさで油でてかっている。風呂に入っていない事は容易に想像できる。
「風呂の準備もしておこう。私は外の観覧車で軽く眠る事にするから、適当に休憩したら起こしてくれ。もし寝るのなら、奥の部屋に布団があるから勝手に使ってくれて構わないよ」
言い残して、私はドラム缶で作った風呂にお湯を焚く。
観覧車に戻ると、フレディもドッグフードを食べているところであった。
私は観覧車のシートに横になり、目を閉じた。
セイレム。
何をしに来たのか。
この数年間音沙汰なかった黄衣の王がなぜ今突然私を頼ってきたのか。
理由は一つしか考えられない。
未だに地球で眠っているクトゥルーの眷族が再び活動を始めたのだろう。
或いはその使いのニャルラトホテップが人間に干渉し始めたのか。
どちらにせよ。セイレムは門の鍵を欲しがっているに違いない。
地球に行って何をしようとしているのかは分からないが。
私はゆっくりと目を開き、観覧車から荒涼とした街を見下ろす。
地球では相も変わらず石油中毒の人間たちが、太古の昔から続く惑星の破滅を望むように今日も石油を奪い合い、星を汚している。
もう良いではないか。我々はもう彼らを監視する必要なんてないのではないか。
これから面度な事になりそうだ。
私は小さく溜息をついた。
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by tominaga103175 | 2008-03-16 22:45 | 創作