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怪談 意味深なうたた寝

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怪談、クトゥルフ神話サークル『アコンカグア』本島としやのブログです。日々収集した怪談を更新していきます。と思っていたけど最近はけっこうグダグダCDレビューしてる。

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私の幼い頃の友人が話してくれた話。

彼の家は昔内科を扱う病院だった。しかし医者だった祖父が亡くなり、今では改築して普通の家になっている。
ある夏休み、私は彼の家で夜遅くまで遊んでいた。
夜の十時を回った頃だろうか。
二回のベランダから物音が聞こえた。

友人は猫だろうという。
わたしは何気なくカーテン越しに覗いてみて驚いた。
灰色の服を着た男性が立っている。
「誰かいるよ? 泥棒?」
とたずねたが、彼は見もしないで猫だという。
いつもこの時間は猫が出るのだそうだ。
そのうちどこか行くからファミコンで遊ぼう。
彼はしきりに私の興味を逸らそうとしていた。
結局、不思議に思いながらも、ファミコンで遊んだ。

今思い出すと、あれは幽霊だったのではなかろうか……。
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by tominaga103175 | 2006-09-24 17:09 | 怪談

昼を少し回った年末の事である。
家族は買い物に出てしまい、Yさんは一人で居間のこたつで丸くなっていた。
テレビの特別番組をだらだらみていると、いつの間にかうたた寝をしてしまった。
猿が吠える声が聞こえた。
はっと目覚める。
テレビでは猿とまるで関係ない番組を垂れ流している。
気のせいか。
気にも止めず、再びだらだらとしていた。
猿の吠える声が聞こえた。
それもYさんを威嚇するような叫びである。
ガタっと押し入れから何かの落ちる音がした。
恐る恐る中を覗く。
オランウータンに似た猿がこちらを凝視している。
しかしよく見ると、何年か前に動物園のお土産に買った置物だった。

その日の夜、寝ていると、確実に押し入れから何かが暴れる音が響いた。
柱がミシミシ唸り、地震がおきたように振動している。
幽霊だと思ってYさんは布団でがたがた震えていたそうだ。

翌朝こわごわ押し入れを見ると、猿の置物は消えていた。

置物の行方を家族に尋ねたが、誰も知らないのだと言う。
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by tominaga103175 | 2006-09-17 14:26 | 怪談
十年も前の夏のことである。

Tさんは夕方、田んぼが敷き並べられている田舎道をとぼとぼ歩いていた。
ふと田の中にいる人影に気が付いた。

すぐにおかしいと思った。
五十代か六十代の女性が腰を折り、苗を植えているような姿勢で硬直している。
まるで立体映像のように、じっとしているのだ。
身動きひとつ、いや、息さえしていない様に思われた。

あれは何だったのか、今でも時々思い出すという。
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by tominaga103175 | 2006-09-10 21:48 | 怪談
先週は土曜日にも更新するといったのに申し訳ない。


Sさんの友人は、大して怪談が好きなわけではないが、この夏に霊園で肝試しをしたのだという。
大学時代からの友人が一人と、その彼氏の三人で車に乗り、愛知県内の某霊園に足を運んだ。
しかし肝試しは何事も起こらずに無事終了した。正直物足りなかったのだという。

みなと別れて、家に帰ったとき、ふと奇妙なことに気づいた。
部屋の電気がつけっぱなしだったのである。習慣で家を出るときは消しているはずだが、その日は電気がつけっぱなしだった。
だが、それ以降気にせず、風呂に入り寝ることにした。

ニ、三時間寝た頃、目が覚めた。夜中の二時である。
電気がついていた。
電気を消さなくちゃと思った。
電灯の向こう、天井に、女の顔が見えた。髪は短い。最近流行の髪形をしている。
顔は半透明で、ぽっかりと宙に浮いていたのだという。
あ。
と思った瞬間電気が消えた。

いまでも週にニ、三回家に帰ると電気がついていることがあるそうだ。
そんな日は決まって夜中に目が覚め、例の女の顔を見るらしい。
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by tominaga103175 | 2006-09-02 19:47 | 怪談