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風呂

昨年から、電気を消したまま入浴するようになった。(ただし一人の時は。誰かが家にいる時は、不審に思われぬよう電気をつける)
風呂には、音楽を持っていくこともあるし、何ももたぬ事もある。
湯船で瞑想をする。
目を閉じているときもあるし、開いているときもある。
やがて、目を開いていようが閉じていようが関係なしに、ぼんやりと周りが見えてくる。
まず、風呂場が見え、自分の部屋が見え、家の周りが見える。
こうなると結構自由なので、俺の想像は好きなところへ行く。
最近はどこかの山にある、温泉だ。雪に囲まれた露天風呂だ。景色がいい。
体は家の風呂につかりながら、意識は露天風呂にいる。
多分、湧き出ているのだと思う。近くにごつごつした岩に囲まれた川があって、流れる音がまた心地良い。
時々、知らない人が露天風呂に入ってくる。彼らは性別も年齢も様々だ。一人で来る人もいるし、団体で来る人もある。
色んなことを話している。
結構彼らの会話は面白いので、暇つぶしに聞いている。

今日は知らない女の人だった。三十前くらいの年齢だった。
こんな話をしていた。大雑把に説明する。
『我々は金銭を物やサービスと交換して生活しているが、真実か。
例えば自由に使える収入として毎月10万円があるとする。
1万円で椅子を買ったとすると、残りは9万円だ。
しかし私には残っているのは、『椅子+9万円』だ。
4万円を使って一か月分の食料を買うとする。
私に残っているのは『椅子+一ヶ月分の食料+5万円』だ。
翌月、新たに10万円の収入があれば、『椅子+一ヶ月分の食料+15万円』だ。
つまり、姿かたちを変えるだけで、増え続けている。
だから、何かを買う時は、『支払う』のではなく、『寄付』すると意識するべきだ。
その証拠に、『寄付』してもらった店員は、ありがとうございましたと礼を言うではないか。
椅子を買ったなら、家具屋に一万円の寄付をして、家具屋からお礼に椅子を頂戴したと考えるべきだ。
決して金を支払ったから俺のものになったと、傲慢になってはいけない。金銭の授受はサービスや物の対価ではない。
金は消費したのではなく、見えない力に変質しただけだ。
使っても使わなくても、自分の周りにある力のバランスは変わらない。』

だそうだ。ふーむ……。
by tominaga103175 | 2010-02-17 23:56 | 雑談

怪談、クトゥルフ神話サークル『アコンカグア』本島としやのブログです。

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