2006年 05月 22日
人を待つ。
Yさんは居間でうたた寝をしてしまった。
目を覚ますとさっきまで読んでいた雑誌が見当たらない。
Yさんは一人暮らしである。
自分以外に雑誌を動かす人もいないのに、雑誌が忽然と消えてしまった。
部屋中探したが見つからなかった。
翌日、同じ雑誌を買って学校から帰って来ると、消えたはずの雑誌が机の上に置いてあった。
「雑誌がだぶってしまって、困りました。
210円返せ!って感じです」
Yさんは爽やかに笑いながらコーヒーを飲んだ。
by tominaga103175
| 2006-05-22 00:32
| 怪談